WinActorの中小企業における活用法 : 簡単に作れる短いシナリオを量産する。
2020年01月10日
中小企業の導入状況
2019年度も大企業や行政機関で導入が進んだRPA、国内シェアNo. 1のWinActorも導入社数を伸ばして、成功事例も増えてきています。
RPAは一時的なブームで終わらずに、企業に定着してきましたので、今後も市場は拡大する見込みです。
しかし
中小企業に関するRPAの成功事例は、まだ余り聞こえてきません。年商100億以下の企業への導入は非常に少ないのが現状です。
その中
「IT導入補助金」や「ものづくり補助金」を利用してWinActorを導入する企業は増えています。中小企業にとって、ITへの投資は大きな負担ですが、補助金を利用すれば軽減できます。
それでも
WinActorシナリオ開発者の人件費、研修費、技術支援費など、毎月発生する費用まで中小企業が負担するのは厳しいようです。
学習する時間がない
予算が少ない中小企業にとって、WinActorのスキル習得(学習)は、大きな課題です。
まず、事務系の社員が少なく、経理+営業事務など、1人で2役3役をこなしている場合も多いです。ExcelマクロやVBAを使える優秀な人になると、さらに負担は大きくなり、業務フローは完全に属人化します。
この環境だとWinActorを勉強する余裕はなく、隙間時間に行うしかありません。
また、WinActorはインストール型なので、会社の1台のPCでしか操作ができず、学習環境を確保できないのがネックとなります。
簡単なシナリオを量産する。
上記の理由で、中小企業でWinActorを導入しても、放置状態になりがちです。
インストール後は、すぐに、シナリオの作成/実行を始めないと、何もせず終わる可能性もあります。
そうならないために、
以下のような進め方をお勧めします。
最初は
簡単な短いシナリオを作成します。
例えば、10分の操作をシナリオ化して、3本作って30分を自動化するイメージです。
Excel操作
・データを修正する ・データを抽出する ・データをコピペする ・データを分割する ・ファイルを変換する ・ファイルを保管する ・ファイルを印刷する
Excelの関数やマクロで自動化できる操作でも、WinActorを使って自動化します。理由は後述します。
ブラウザ操作
・入力する ・検索する ・プルダウンから選択する ・Excelからコピペする ・文字列/数字を抽出する ・ダウンロード ・CSVインポート
WEBシステム等で行う単純操作を自動化します。ExcelからWEBへのコピペはRPAの代表選手です。
まとめ
低スキルで作れる簡単な短いシナリオを量産する。自動化する範囲と操作スキルは少しずつ積み上げる。これが中小企業のWinActor活用法だと思います。
業務を属人化させないのがRPAの長所なので、自動化の工程が遠回りになっても、マクロよりRPAで自動化する方針を示してください。
最後に
RPAの費用対効果は短期的には合いません。経営者はその点を理解した上で、導入を決定すべきだと思います。
ブルーテクノは企業様の業務改善をお手伝いするコンサルティング会社です。
オンラインで無料相談も実施しておりますので、まずは気軽に、お問い合わせフォームよりご連絡ください。