SmartHRによる人事労務の効率化 : 入社手続、年末調整をペーパーレスにしましょう!
2019年09月01日
「SmartHR」とは?
これまで、「会計freee」「スマレジ 」「楽楽精算」など会計業務のクラウドサービスを紹介しましたが、今回は、人事労務に特化したサービス「SmartHR(スマートエイチアール)」を解説します。
「SmartHR」は2019年7月末現在で26,000社が利用するクラウド型の人事労務システムです。
最近はテレビCMの効果もあり、月に1,000社以上が新規で導入しており、継続利用率も99%を超えています。
行政手続きのオンライン利用の促進により、数多くのサービスが登場していますが、その中で「SmartHR」は、エンドユーザーの使い易さを追求した結果、人事労務の分野でシェアNo. 1を獲得しています。
運営している株式会社SmartHRは、2013年に設立されたベンチャー企業で、FreeeやSansan等と同じように、ユニコーン企業として注目されています。
「入社手続き」は、ペーパーレス!
まず、入社が決まった従業員へ「SmartHR」への招待メールをします。各従業員にスマホ等で個人情報を入力してもらえば、社会保険・雇用保険等の書類は自動で作成されます。
もちろん行政機関への電子申請にも対応していますので、人事担当者の負担は大幅に削減されます。
また、従業員との雇用契約もオンラインで締結できますので、紙のやりとりや押印などの手間が一切不要です。
※2019年4月1日より、労働条件通知書の電磁的方法による提供が認められました。
そして、従業員情報はクラウド上の社員名簿に集約され、住所変更や扶養変更等の手続きを行う度に自動更新されます。だから、常に最新で間違いのない社員名簿を運用できることになります。
「年末調整」も、ペーパーレス!
更に、「SmartHR」は、年末調整や給与明細、源泉徴収票をペーパーレスにできます。
年末調整は、「申請用紙の配布と回収」「記入と押印」「システムへの入力作業」といった作業を行うのが一般的でした。
「SmartHR」であれば、従業員はアンケート形式で分かり易く申請を行えますし、人事担当者は集まったデータを一括して処理するだけになります。
同じように、給与明細や源泉徴収票も「SmartHR」でWEB発行すれば、これらを印刷して配布する必要がなくなり、担当者の業務効率は飛躍的に向上します。
システム連携
年末調整や給与明細をペーパーレスにするには、会計や給与計算など他システムと連携しなければなりません。
「SmartHR」は、CSVファイルの交換で、他システムとデータを共有できますが、同じクラウド型のシステムであれば、APIによる自動連携も可能です。
【API連携できるサービス】
●給与計算ソフト
・人事労務freee ・MFクラウド給与 ・PCA給与
●勤怠管理ソフト
・ジョブカン ・KING OF TIME ・AKASHI
その他に採用管理システムなど、数多くのクラウドサービスとのAPI連携が追加されており、自動化が進んでいます。
「会計freee」「スマレジ 」「楽楽精算」を紹介した際にも触れましたが、自前でシステムを構築する時代から、専門性の高い優れたクラウドサービスを繋げて、相互補完しながら利用する時代になってきています。
システムの構築と保守は、費用面で高いハードルがありましたが、クラウドやRPAを利用すれば、中小企業でもIT化を推進できるようになりました。今後は、サービスを利用する側のITリテラシーの向上がポイントになるでしょう。
ブルーテクノは企業様の業務改善をお手伝いするコンサルティング会社です。
オンラインで無料相談も実施しておりますので、まずは気軽に、お問い合わせフォームよりご連絡ください。